【Ruby】OptionParserを使ってcliツールの引数を制御する

blog.zuckey17.org ↑でRubyに入門して、Ruby学習の一環で簡単なCliツールを作成している時に、引数を簡単に制御したいと思い、OptionParserというライブラリを使った。

メモ的に使い方をまとめておく。

実際のコード

test.rb

#!/usr/bin/env ruby

require "optparse"

params = {}
arguments = []

OptionParser.new do |o|
  o.on("-t", "--title TITLE", "set title param") {|title| params[:title] = title}
  o.on("-b", "--body BODY", "set body param") {|body| params[:body] = body}
  o.on("-h", "--help", "show help") {|| puts HELP_MESSAGE; exit }

  begin
    arguments = o.parse(ARGV)
  rescue OptionParser::InvalidOption => e
    puts e
    exit 1
  end
end

p params
p arguments

今回利用したのは、newというメソッドに対して、ブロックを渡す方法。
newにブロックを渡すとOptionParserオブジェクトを引数にとってブロックが実行される。

実行結果

上記のコードは以下のような実行結果になる。

$ ./test.rb hoge -t タイトル
{:title=>"タイトル"}
["hoge"]

$ ./test.rb hoge -t タイトル -b 本文
{:title=>"タイトル", :body=>"本文"}
["hoge"]

$ ./test.rb -t タイトル -b 本文
{:title=>"タイトル", :body=>"本文"}
[]

$ ./hgoe.rb -t タイトル --b 本文
{:title=>"タイトル", :body=>"本文"}
[]

$ ./test -t タイトル --b 本文 -a zuckey
invalid option: -a

詳しく見てみる

OptionParser#on

引数にオプションとそのオプションの説明を取り、コマンドの引数が与えられたオプションを持っている場合に実行される処理をブロックとして与える。
呼び方は大まかに2パターンで、

# ショートオプションあり
o.on(short, long, description) { |v| puts v }
# ショートオプションなし
o.on(long, description) { |v| puts v }

オプションが引数をとる場合は、-t オプションといったように指定する。
オプションが任意であれば、-t [オプション]とすることで指定が可能。

descriptionは、OptionParser#summaizeメソッド時に表示される。

OptionParser#parse

配列(主にARGV)を与えると、onメソッドで指定した設定の通りにその配列をパースし、オプションとその引数を除外した配列を返す。
そのため、今回の実装では、argumentsにオプション以外の引数が入っていることになる。

onメソッドで指定した以外のオプションを指定した場合、OptionParser::InvalidOptionという例外をが発生するので、良い感じに救ってやる。

begin
  arguments = o.parse(ARGV)
rescue OptionParser::InvalidOption => e
  puts e
  exit 1
end

おわり

あまりRubyコマンドラインツールを作ることはないと思うが、PHPにはあまりこういうライブラリが標準でなかったんじゃないかと思い、面白かったのでまとめておいた。

感想とメモ | We Are JavaScripters! #17th @mercari 20180330

wajs.connpass.com

ちょうど去年の3月からお世話になっているWe Are JavaScripters!のLT大会に参加してきました。
We Are JavaScripters!はJavaScriptで学習したことやTipsを紹介したりするLT大会や、
休日を使ったもくもく会などを開催しているコミュニティです。

今回はメルカリさんのきれいなオフィスで寿司が登場し、参加者も100人を超えてすごく盛り上がっていました。
(実は3ヶ月ぶりの参加でしたが、)ビギナー枠を設けるなど、長く続いて拡大していく中でコミュニティとして大事にしていきたいところを守るために模索されているのを感じました。

運営の方々お疲れ様でした!!!

メモ

メルカリ 会場スポンサー LT

会場スポンサーのメルカリさんのLTでしたが、僕は15分くらい遅れて会場入りしたので、聞くことができませんでした。
ただ、Twitterを見る限り、iOS Safariのリリースもうけて、PWAに取り組むぞということをされていたようでした。

チームをCQRS - boiyaa

speakerdeck.com

We Are JavaScripters!ではおなじみboiyaaさん

CQRS ?

  • 全ての処理はコマンドかクエリ
  • 実装ではAkkaなどが有名

人の役割もCQRSを取り入れたい?

最近の問題意識 = クライアントサイドにロジックが寄ってしまう

  • フロントエンドエンジニア => 参照系
  • バックエンドエンジニア => 更新系

にわけるのはどうか?

フロント未経験者のReactプロダクト改善 - shikichee

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Ubie

たまる技術的負債

最近では当たり前になっているけれども負債になっているのではないか? => いつまでも不安 こういう場で情報共有したい!


### new version of context in React 16.3 - sottar_

speakerdeck.com

New Lifecycle method

Context API

  • Props経由の値渡し
  • ページ全体に関わることは必要なくない?

子階層から直接呼び出せるようにしたい

React.createContext()

  • ステートの値をproviderがcontextに入れる => Consumerが受け取ってレンダリング

Ref: What’s new in React 16.3(.0-alpha) – Bartosz Szczeciński – Medium

What is necessary for Developer Friendly UI? - kuwahara

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  • Riotのコミッター

Bad sample of Web page UI

Api callの連鎖的 UI => 難しい記憶しかない

forkwell スポンサーLT

PR担当

キャリアアップ

できないエンジニア

  • 市場の評価 > 社内の評価
  • 市場の評価 < 社内の評価

できるエンジニア

  • 市場の評価 = 社内の評価

どうやって社内の評価と市場の評価をギャップを埋めるか?

  • 市場の評価 > 社内の評価 => コミュニケーション力
  • 市場の評価 < 社内の評価 => 技術力

勉強会懇親会参加しよう スカウトサービスという選択肢も?

Vuetifyで学んだあれこれ - ともこ

Vue

  • サポートライブラリの充実
  • コンポーネントの開発
  • 一つのファイルに3つの要素(.vue)

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さわってみて

  • やってみた系の記事は情報が少ない
  • OSSフレームワークのソースを読んでVueの使い方を勉強

HyperappでMarkdownエディタを作って薄い本をかきたい - atsuco

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Hyperapp?

  • 軽い!!
  • 技術書店で詳しく書く

Markdownエディタ

  • Markdown => JSXは難しい
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Osushiに見るフロントエンドのセキュリティ - シベ

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「控えめにいって最悪の経験をした」

  • 原因?
    • セキュリティ
    • 法律
    • 考えの甘さ
    • 早く世に出して仮説検証したいという思いが先行しすぎてしまった

ex ) アクセストークンが可逆暗号で作られていた => UUID

セキュリティ対策

  • 攻撃の数を減らす
    • DevToolハックによる撹乱
  • 攻撃を防ぐ
  • 被害を減らす
    • 可能な限り個人情報をAPIで返さない

継続的 npm update のために実践していること - シゲオカ タダシ

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Tokyo Otaku Mode

nom update

  • サービス開発が忙しくて、それどころではない?

npm ローカルモジュールを活用する

https://efcl.info/2014/10/04/npm2-local-module/

npm update & pull request

アップデートツール

  • Greenkeeper
  • Dependeabot

常に最新の環境を目指す!

WASMとES modules - chikoski

WASMはモジュール

  • ES modulesに似ている
  • C Rust C++ AsemblyScript(TypeScript)
  • WebAssembly Studio

WASM Web embedding API

ES2016 moduleとの違い?

モジュール = 名前と値の対応表

より便利に

  • Webpackで区別しない

「プロを目指す人のためのRuby入門」を読んでRubyに入門した

Rubyに入門する必要があったので、Rubyを書いたことがない僕でも最近話題になっていると知っていた、プロを目指す人のためのRuby入門を購入して読んでみました。
Kindleで読んだのではじめはわからなかったのですが、紙の本では全体で472ページとかなりボリュームのある本で、読み終えるのにかなり時間がかかりました。
出版からかなり期間が空いてしまっていますが、感想と良かったところを描いておこうと思います。

難易度

第1章で書かれている対象読者に「Rubyを使った仕事に就きたい人」ということが書かれており業務でのプログラミング歴といえば、1年半程度PHPJavaScriptで仕事をしてきて今度Rubyを使って開発する予定の僕にはピッタリの本ではないかと思いました。
実際、各章の例題を写経したり、いたるところに出てくるサンプルコードをirbで実際に動かしたりすることで、これまでに学んできた言語との書き方の違いを意識しつつ学習をするめることができました。
また、Ruby以外の基本的な話題や、書籍では書ききれないトピックなどは、著者の伊藤淳一さんの書かれたブログや、参考文献、読むべきドキュメントなどを豊富に記載していただけているので、本当に初学者であっても丁寧にやっていけば読破できるのではないかと思いました。

TDD、リファクタリング

この本では2章から10章でそれぞれの章の文法を理解するための例題があります。

すべての例題は、こちらで写経しました。

github.com

お題紹介からTDD(テスト駆動開発)のサイクルを説明しながら読者と一緒に例題を解いていくというスタイルでした。
TDDについての詳しい説明はありませんでしたが、

通らないテストを始めに書く
とりあえず通るように仮実装する
テストコードを増やす
本実装をする
リファクタリングをする

という一連の流れを実際に各章で体験することが出来る、良い例題でした。

その中でも、第7章の改札機プログラム、第10章のワードシンセサイザーの作成はすごく面白く進めることができました。

Rubyらしい書き方

例題が終わった後は、各章の文法をより深掘って説明されています。
すると、

この文法のこの書き方は、実は以前説明したこの書き方でも代用できます
この書き方は一応文法として紹介しておきますが、あまり業務で触れることはないでしょう

などと言った説明が散見されます。

この本でも言及されていますが、以前からRubyは色々な書き方ができる、というように聞いていたので、それを実感しました。

一度読んだだけでここで紹介されているすべてを書き方を覚えることはできないので、頭の片隅に入れつつ折にふれて戻ってきたときに、自分の進歩がわかるのではないかと思いました。

まとめ

Rubyに入門しましたが、紹介されていた資料なども読み切れていなかったりするのでこれがRubyの「門」なんだな、という感じです。
これからコードを書いていってこの本に立ち返っていくことになるだろうと思いました。

【2018年版】分割キーボードのErgoDox EZ購入から利用開始まで

分割エルゴノミクスキーボードとして有名な、ErgoDox EZを購入したので、まだ3日しかたっていませんが、購入方法と行った設定などをまとめておきます。
まだ慣れませんが、この記事はすべてErgoDox EZで書いています。

f:id:zuckey_17:20180325144301j:plain:w400

動機

ErgoDoxの特徴としてあげられるのは、

  • 左と右でキーボードが別れている
  • 親指に6角キーが割り当てられるという変わったキー配列
  • キーのマッピングオープンソースで開発されているソフトウェアによって、カスタマイズ可能

ということですが、 買った基本的な動機は単なるミーハー心です。
後は肩こりひどくなってきたので胸を張って肩甲骨をしっかり閉じた状態にしておくという開発体験をしたいということで、購入しました。

購入

ergodox-ez.com 公式ページから購入しました。
Let's splitや自作することも検討したのですが、はんだ付けなどやったことがなかったため、初めてとしてやめておきました。

僕の場合は、3月5日に注文して3月22日に到着したので、2週間強で受け取ることができました。
ブログによっては、5日位で届いたというのも見たことがありますし、注文完了のメールによると受注生産だそうなので、混み具合によっても変わってくるのではないかと思われます。

注文完了メールには、トラッキング出来るよ、と書いてあるように見えますが、実際そのリンク先には注文内容がそのまま載っているだけです。
運送業者は(おそらくデフォルトだった)DHLを選択しましたが、発送が完了した段階でDHLから連絡がきて、何日に届くのかということがわかります。
僕の場合は時間指定はできず、22日中に届くと書かれていましたが、21時ころに届きました。

f:id:zuckey_17:20180325143840j:plain:w300

金額

を購入しました。 注意が必要なのは、値段はこれだけではなかったということです。
全世界共通の配送料が +$30と運送業者に支払う税関係が約3000円かかりました。

オプションについて

筐体はブラック、キーキャップもブラックの無刻印のものを選びました。
キーボードの軸はそれによってうち心地とかがかわるというので悩みましたが、

fps.game2ji.com

を参考に、静かで疲れにくいという観点から、赤軸を選びました。

設定など

到着した状態で、USBを繋げばUS配列キーボードとして普通に使うことができます。
デフォルトのキー配列は、こちらのURLから確認することができます。

ErgoDox EZ Configurator

こちらのページではErgoDoxの特徴であるキーマップのカスタマイズをすることもできます。
ここでは、キーマップを独自のものに変更する手順を紹介します。

準備

まず 、Teensy Loaderというキーマップの書き込みに必要なアプリケーションで、利用しているOSにあっているものを以下のページからインストールする必要があります。

Teensy Loader Application - available for Windows, Linux and Macintosh systems f:id:zuckey_17:20180325144350p:plain

キーマップを決定

ErgoDox EZ Configurator f:id:zuckey_17:20180325145322p:plain

こちらのページにアクセスし、
Clone and modify this layoutをクリックします。
すると、キーマップが変更できるようになります。
GUIで簡単に変更することができますが、真ん中のロゴをクリックすると英語ですが、このページの詳細な使い方の動画に飛ぶことができます。

レイヤー

キーマップ設定画面にはLayerというタブがあります。
レイヤーを変えて、それぞれのキーに違う役割を割り当てることができます。
レイヤーを変えるためによく使う役割は以下の2つです。

TG: レイヤーを切り替えます。他のキーが切り替え後のレイヤーの役割をするようになります。
LT: この役割を割り当てられているキーを押している間のみ、他のキーが指定のレイヤーの役割をするようになります。

それぞれを利用する場合には、キーをクリックして出てきた吹き出しの↓で示した部分にそれぞれ、「LT」「TG」と入力することによって候補を絞ることができるのでその中から選びましょう。 f:id:zuckey_17:20180325144359p:plain 他にも様々な役割があるので、キーをクリックして説明を見ましょう。

キーのコンパイルとダウンロード

好きなようにキーマップを変更できたら、キーマップに名前をつけてからCompile this layoutボタンを押します。
次に、Download this Layoutボタンを押すと、.hexの拡張子を持ったファイルがダウンロードできると思います。

キーマップの書き込み

最後に、Teensy Loaderを起動し、「File>Open Hex File」をおして先ほどダウンロードしたキーマップファイルを選択します。
そして、右手側のキーボード以下の部分にある小さな穴の中のボタンを押します。(僕は安全ピンでやりました。)

f:id:zuckey_17:20180325144230p:plain:w300

すると、「Operation>Program」が押せるようになり、押した後に、「Operation>Reboot」によって、キーマップの書き込みが完了します。

完了すると、指定のキーマップによる入力が、完了していると思います。

まとめ

まだ、消品が到着してから2日しか経っていないので、レビューではないですが購入から利用開始までの流れを書きました。
特に注文してからの流れや、初めてのキーマッピングのところなどは、最近の日本語の記事は多くなかったと感じたので、参考になれば幸いです。
これからもキー配列などどんどん変わっていくとは思いますが、次は、キーマップのローカルでのコンパイルや、マクロを登録するなどに挑戦したいと思います。

npxとnpm-run-allでローカルモジュールを実行する

小ネタです。

npm管理下のプロジェクトで、なにかのモジュールのコマンドを叩きたいということがよくあります。

その場合、僕がよく使っていたのは、

  1. ./node_modules/.bin/(パッケージ名)
  2. package.jsonにnpm-scriptsを書いて npm run (script名)

でした。

npx

ところが、npm 5.2.0からは、npxというコマンドが利用可能になり上のどちらの方法よりもシンプルに使えるようになっていました。

npx (パッケージ名)

また、npxコマンドを使うと、ローカルのプロジェクトにインストールしていないモジュールのコマンドも、一度だけ実行することが出来ます。

npm-run-all

また、npm-scriptsをたくさん実行したいときがあると思います。その時は

npm run lint & npm run build:server & npm run build:client

などと書いたりします。

こちらもnpm-run-allというコマンドを利用すると、シンプルに書くことができます。

www.npmjs.com

npm install -D npm-run-all

してから、上記のようなコマンドであれば、

npm-run-all lint build:*

というふうにまとめることが可能です。

コマンドの実行時に、オプションとして

-sで順次実行に、-pで並列実行になるので、こちらも覚えて置くと良いかもしれません。

まとめ

ちょっとしたことでしたが、僕は最近まで知らなくて、いちいち./node_modules/.bin/(パッケージ名)などと書いていたので、その手間が省けて良いなとおもいました。
こういう日々の細々した事によって効率に違いが出てくるので、皆さんもそういった小ネタをどんどんアウトプットしていただければ嬉しいです!

TypeScriptで"SyntaxError: Unexpected token import"になったときの解決方法

昨日の記事を公開したところ、

blog.zuckey17.org

↓のように、

ライブラリと型定義のimportとで分けている必要はあるのか?

という指摘をいただきました。

const { createConnection } = require("mysql"); // ライブラリのimport
import { Connection, MysqlError } from "mysql"; // 型定義のimport

僕も実装をしている際に、以下のような書き方をしようとしましたが、

import * as mysql from "mysql";

トランスパイル後のjsを実行するとランタイムで以下のようなエラーが出てしまいました。

******/ts-mysql/src/index.ts:1
(function (exports, require, module, __filename, __dirname) { import * as mysql from 'mysql';
                                                              ^^^^^^

SyntaxError: Unexpected token import
    at createScript (vm.js:80:10)
    at Object.runInThisContext (vm.js:139:10)
    at Module._compile (module.js:607:28)
    at Module.m._compile (/Users/matsumura/dev/src/github.com/zuckeyM-17/ts-mysql/node_modules/ts-node/src/index.ts:400:23)
    at Module._extensions..js (module.js:654:10)
    at Object.require.extensions.(anonymous function) [as .ts] (/Users/matsumura/dev/src/github.com/zuckeyM-17/ts-mysql/node_modules/ts-node/src/index.ts:403:12)
    at Module.load (module.js:556:32)
    at tryModuleLoad (module.js:499:12)
    at Function.Module._load (module.js:491:3)
    at Function.Module.runMain (module.js:684:10)

tsconfig.json

結論としては、tsconfig.jsoncompilerOptions中のmoduleの値をes2015からcommonjsに変更すると解決しました。

module

TypeScript公式のcompilerOptionsリファレンスにおいて、
moduleの項には、

target === "ES3" or "ES5" ? "CommonJS" : "ES6"

という記載がされています

トランスパイル先がES5やそれ以下の場合、CommonJSを使いましょうということですね。
今回は、サーバサイドで動かすということで、WebpackBabelなどを利用せず、Node.jsとして動かすという実装だったので、CommonJSを指定する必要があったようです。

Node.jsとES2015のmoduleのインポートの方法の違い

moduleES2015を利用するとそれでは普通に使える、import/exportの記法は、そのままスルーされる。 型定義のimport句については、TypeScriptのトランスパイル時の静的解析に使われるだけなので、ランタイム時には影響がなかった。

ということでした。
つまり、サーバサイドで動かすとしても、WebpackBabelをかませるなどすると、問題なく利用できるようです。
そちらを検討しても良いかもしれません。

まとめ

TypeScriptのみならず、JavaScriptにおいても、モジュール解決や、import/export、が実行環境などによってややこしいです。
また、環境設定などは公式や人の記事を見て動けばそのまま使ってしまっていたり、一度固まればあまり振り返る機会がなかったりしていました。
日頃からtsconfig.jsonや、webpack.config.jsなどなどもやもやしながら使っている部分があるので、もう少ししっかり学習する必要があると感じました。

今回のブログをかけたのは、昨日のブログにたいして指摘いただけたからです。
もしこのブログでも気になる部分がありましたらコメントやTwitterで指摘いただけるとうれしいです。

おまけ

TypeScriptを簡単に実行するために、ts-nodeという実行環境を利用しています。

npx ts-node 実行ファイル

とすると、TypeScriptを実行することができます。

しかしながら、この状態では、importが利用できません。
そのため、import/exportを利用したい場合は、以下のようにprojectオプションを付ける必要があります。

# --project の引数は、tsconfig.jsonへのパス
npx ts-node --project tsconfig.json 実行ファイル

TypeScriptでMySQLを触るメモ

最近、TypeScript でサーバサイドを書く機会がありました。
DBに MySQLを利用していましたが、データの挿入や取得の簡単なものでも、少しハマったのでメモを残しておこうと思います。
TypeScriptについては、触りたてということで間違いなどがあれば、コメントやTwitterなどで指摘いただければと思います。

github.com

作成済みのデータベース

すでに作成しているデータベース、テーブルは以下のような状態になっています。

データベース名:sandbox テーブル名:users

users

id name
1 zuckey

インターフェース

interface User {
  id?: number;
  name: string;
}

事前準備

ライブラリのimportとMySQLコネクションを作成します。

const { createConnection } = require("mysql"); // ライブラリのimport
import { Connection, MysqlError } from "mysql"; // 型定義のimport

// コネクションをはる
const con: Connection = createConnection({
  host: "localhost",
  port: 13306,
  user: "root",
  password: "password",
  database: "sandbox"
});

SELECT

const selectSql = "SELECT * FROM users;";
const getUsers = (): Promise<User[] | Error> => {
  return new Promise((resolve, reject) => {
    con.query(selectSql, (err: MysqlError | null, results: any) => {
      if (err) {
        reject(err);
        return;
      }
      resolve(results);
    });
  });
}

getUsers().then((users: any) => {
  users.forEach((user: any) => console.log(user.name)); // "zuckey" と表示
  process.exit(0);
})
.catch((err: Error) => {
  console.log(err);
  process.exit(1);
});

INSERT

const insertSql = "INSERT INTO users SET ?;";
const createUser = (name: string): Promise<string | Error> => {
  return new Promise((resolve, reject) => {
    con.query(insertSql, { name: name }, (err: MysqlError | null, results: any) => {
      if (err) {
        reject(err);
        return;
      }
      resolve("success!");
    });
  });
};

new Promise((resolve, reject) => {
  con.beginTransaction((err: MysqlError) => {
    if (err) {
      reject(err);
      return;
    }
    resolve(getUsers());
  });
})
  .then((result: any) => {
    console.log(result); // "success!"と表示
    process.exit(0);
  })
  .catch((err: Error) => {
    console.log(err);
    process.exit(1);
  });

ハマった部分

@types/mysqlにおいて、Connection.query の第2、3引数のqueryCallbackの型定義は以下のようになっています。

https://github.com/DefinitelyTyped/DefinitelyTyped/blob/master/types/mysql/index.d.ts#L226

export type queryCallback = (err: MysqlError | null, results?: any, fields?: FieldInfo[]) => void;

そのため、上の例ではこちらにのっとっています。

しかしながら、「typescript mysql」でググると、3番目くらいに出てくる以下のリポジトリを見ると、

f:id:zuckey_17:20180317073552p:plain:w300

https://github.com/types/mysql#usage

queryCallbackの第2引数は、SELECTの場合 RowDataPacket[]、INSERTの場合 OkPacketになる、という風に読めます。
スター数などを見ると明らかに怪しいですが、使用例を出してあると、それっぽいな、と思ってしまいました。

まとめ

振り返るとそこまで難しくはないですが、ハマってしまったのは、サードパーティ性ライブラリの TypeScriptの型定義の扱いに慣れていなかったのかなと思いました。
引き続きTypeScriptを触っていき、学習しようと思いますが、MySQLの利用については、ORMの利用を考えようと思います。