2020年の振り返り

2020年初めてのブログです。 備忘のため。

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スタディストに転職し、EMになった

1月にスタディストという会社に転職しました。

エンジニアになってからお世話になっている人もいらっしゃったり、新規事業のリードエンジニアに、というお話をいただいたりしてそこに興味を持ったので決めました。 実際ガッツリ0→1のフェーズを任せていただけたので、慌ただしく楽しい1年になりました。
オンボーディングが終わった2月から構想段階にガッツリ参加し、11月に正式リリースにこぎつけました。

新規事業のPoC

新規事業を始めるにあたって、PoC(Proof of Concept)というのをやりました。
一言にPoCといってもやり方はいろいろあると思うんですが、僕らは実際にちゃんと動くプロトタイプをガッツリ作って未来のお客様に使っていただきフィードバックをもらうというプロセスを選択しました。
実際、Google SpreadSheet をバックエンドにしたものから、それを全部壊して次に firebase で仕様を変えて作り直したりしました。
to Bのサービスなので未来のお客様に実際に使ってもらって、そのお客様の課題が用意した機能によって本当に解消されるのか、というのを本番で作り込む前に検証できるというのは、自分たちの方向性に自身も持てる良いプロセスだったと思いました。

一方で難しいこともありました。
プロトタイプを実際に業務の中でお客様に使ってもらっているため、しっかり本番バージョンへの移行までをやりきる必要があります。 そのため、PoC段階で出た、いろいろなアイデアを取捨選択して、宣言したタイミングにリリースを仕切ることが求められました。
その際に、データを移行しないということや、プロトタイプにはあるこの機能は本番の初期リリースでは実装されないということなど、biz やお客様としっかり握っておく必要がありました。
to Bだと、商談の期間が長くなることも多いです。 そのため、初回の商談ではプロトタイプについての案内をしていたにも関わらず、途中から本番バージョンの話をしているということもよくあり、お客様の目線ではなにの話をしていて、自分たちはどういう準備をしないといけないのかと言うのを掴みづらくなります。
こういった混乱を防ぐため、まだ作っている最中の リリースしていない段階から、営業には仕様や案内時の注意点を事前に説明しておく必要がありました。

振り返って書いていると、to Bの開発ではよくあることな気もしますが、それにリードとして関われたことによる視野の広がりを感じました。

EMになった

上記のリード部分での他チームとのやり取りや、新規事業のエンジニアの採用についても携わっていたこと、会社の組織的な変更タイミングなど、さまざまな要素があって、入社後初の評価のタイミングでエンジニアリングマネージャーになることになりました。 もともと入社のタイミングからふんわりと話はしていたものの、新規プロダクトの立ち上げでガッツリコードを書いたり、設計したりと、プレイヤー業務が多そうだったでタイミングを見ていました。

現状でいうと、とりあえず自分がやっていた仕事をデリゲーションして、マネージャーがやるべきことをする時間を作り出すということを目標としています。
そのために自分のみに集まりがちな情報を適切にメンバーにも見えるようにして、情報の非対称性をなくしたり、手元でいうとモブプログラミングやモブ設計などを取り入れ暗黙知のチーム内での共有をしたりというアクションを取っています。

まだまだ手探りでやっている部分が多いので、なれてきて身についたことがあれば、何かしらアウトプットをしていきたいなと思ってはいます。

副業をしっかりめにやってみた

本業以外でいうと、年始あたりは個人プロジェクトでいくつかサービスを作ったりしていましたが、夏前くらいに副業をもう一度ちゃんとやってみたいなと思い立って、今年後半は2つの副業に携わりました。
これまで副業の経験は、学生時代の友人の会社を少し手伝ったりしたくらいでしっかりとやっていなかったなという感覚がありました。

マイルストーンベースのプロジェクトでレガシーRoRに機能を追加した

1つめの副業として、クラウドワークスという大手クラウドソーシングサービスを利用し、自分で探して仕事を受けてみました。 Ruby on Rails ベースの開発が自信を持てるのでそれで探すとちょうど 1つ良さそうに見えた募集があり、応募してみるとサクッと決まって、思い立ってから 3日で副業が決まってそれは少しびっくりしました。
その案件は、ざっくりいうと、「動いているRoRサービスに機能を追加したいが、テストもないしすべての実装を把握している人もいないためすぐにはできない。まずは必要な部分のテストを追加して、直近ほしい機能を追加してほしい。」という趣旨でした。

  1. テストを追加
  2. 機能を改修、細やかな修正
  3. ほしかった機能を追加

という3つのマイルストーンをおき、そのマイルストーンごとに決まった金額をいただくという形での契約になりました。

技術的な話でいうと、比較的レガシーな、自分以外が書いたコードを理解してテストを書いたり、使ったこともないライブラリやあつかったこともないドメインについて頭に入れて影響範囲を少なくして安心してリリースできるようにすすめたりという部分が勉強になりました。
特に、本業で0→1のプロジェクトをやっていて自分のなかにある知識でほぼすべての機能を実装していたため、そういう難しさを求めていたタイミングでもあり、ちょうど良かったなという気がします。

副業とモチベーション

2つめの副業は11月くらいから友人の紹介で関わり始めたものなので、あまり書くことはないですが、こちらはフロントエンドの細かな修正がおおく、普段の僕の業務ではあまりやらない部分の実装のため、勉強になるなと思いながら取り組んでいます。
副業は自分のcanを残しつつ、少しだけコンフォートゾーンをはずれた部分の業務をすることで、学習サイクルのドライバーにもなるため、続けていきたいなと思いました。

一方で、振り返ってみると、金銭的なことについて今後もう少しちゃんと考えていかないといけない、という課題が残りました。
1つめの副業は、マイルストーンごとに決まった金額をいただくということだったということもあり、難しい機能の実装に時間がかかってしまうと時給換算するといただける額が少なくなってしまいました。
また、2つめの副業についても当初1つめの副業でかかったベースの時給を提示してしまったため、頑張ったなというわりに額が伴わないんだなというふうになってきています。 副業のモチベーションは、本業では得られない技術的興味を満たせるということで一定保てる反面、頑張る気持ちになるための一定の報酬をちゃんと設定する必要性を感じました。

しがないラジオをちょっとお休みしていた

僕はしがないラジオというPodcastのパーソナリティおよび編集をかれこれ4年弱ほどやっていますが、今年はこれまでと比べて活動を緩やかにしていました。
夏前の結婚により生活リズムがかわった、コロナ禍でゲストと対面で収録できなかった、副業が思ったよりタイトなスケジューリングになってしまった、などほかにもいくつかあります。

これによって、しがないラジオを起因として細くも続いていたアウトプットが一切なくなってしましました。 アウトプットによってフィードバックをいただけたりすることが、楽しみの一部であり、成長の要因だったなとおもうので、来年はしがないラジオに限らず、アウトプットを増やしていけたらよいなとおもっています。

具体的には、2019年に執筆した同人誌『チーム開発一年目の教科書』を追記修正して、第2版としたいなと言う気持ちがあります。
副業の序盤で、調査のドキュメントをしっかり書いたり、コミットの分割やPRの説明などをしっかり書いたりすることにより、スムーズに受け入れてもらえたという手応えがありました。
この同人誌の内容はやはり価値がありそうだな、ということをもう一度実感し、一方で読み返してみるともっとよくできる部分が沢山あるなと思ったためです。

ほかにも、まずはカジュアルにまずはアウトプットする習慣を戻していきたいなと思っています。

来年はもう少ししがないラジオの頻度も上げて行きたいなと思っているので、もし興味あるかたいらっしゃいましたら、初めての方でも、これまですでにでていただいた方でも、ぜひ Twitter DMハッシュタグ #しがないラジオにてお声がけください。

おわり

良いお年を!