はじめに
しがないラジオアドベントカレンダーの1日目の記事となります。 このアドベントカレンダーを立ててくださったてぃーびーさん、いつもフィードバックなど関わっていただきありがとうございます。
今年の3月にしがないラジオをはじめて、自分がどのように変わったのか、周りの環境がどのように変わったのか、を書こうと思います。
本題
1. インプット量が増えた
ラジオを配信する、しかも1週間に1回のペースで1時間 ~ 1時間半ほど話すとなると、話題が豊富に必要になります。
1週間に平均1回のリリースをしようと決めて始めたこのしがないラジオですが、かなり早い段階でネタがなくなってしまっていました。
序盤*1については、パーソナリティのこれまでの経験について語っており、学生生活、社会人生活でITやプログラミングとどのように接してきたか、パーソナリティ2人の前職でどのようなことをしていたか、感じていたか、などを話していました。
そういった話題も長く続くことはなく、前週にあったTech系のニュースの雑多な話を拾って自分たちの意見を取り上げるといった方式になりました。
しかし、途端に 「以前の方が面白かった」と言われるようになります。
よくよく考えるとエンジニアになってそう長くない2人が雑多なニュースに対して深い考察ができるとは思えません。
パーソナリティの間でも議論し、積極的に本を読んでその報告をすることにしました。
結果、技術書を1ヶ月に2~3冊くらいのペースで読むようになりました。
そのほかにも、
- ITにおける契約について(成功するシステム開発は裁判に学べ! )
- 目標の立て方(ザ・コーチ)
など、興味をもっていろいろ読むことができました。
「ラジオで話せるし、とりあえず読んどくか」
と考えられるようになったのは、かなり良い変化ではないかと思います。
登壇駆動でいろいろなことをインプットできるということはよく言われていますが、 ラジオ駆動でいろいろインプットを加速するというのもあるなあと思いました。
2. アウトプット量が増えた
インプットに引き続きアウトプットも増えるようになりました。
ラジオの公開を始めた3月頃、あまりのリスナーの増えなさに、宣伝したい!という思いから、 LT大会や勉強会で発表することを始めました。
それまでは1度も勉強会で登壇をしたことがなく、 また僕自身あがり症で大人数の前で話すことにすごく苦手意識がありました。
そういうこともあり、3月から月に1度はなんらかの発表活動をするということを目標に掲げ、 発表することにしました。
そして徐々に「話すのが楽しい!」「もっといろいろと伝えたい」と思うようになりました。
発表以外にも、React初心者向けハンズオンでメンターを行ったりと、積極的に人前に出るようになりました。
印象深いエピソードとしては、過去回ゲストでもあるたみーさんが最近まで代表で運営されていた We Are JavaScripters!のLT大会にてこちらも運営の一人である深見さんから 初めての発表の時から比べて格段に上手くなったと褒めていただいたことがあり、 その時はすごく嬉しく、苦手意識が薄れていくのを感じました。
また、ゲストに出てくださる方は、
をはじめとして、いろいろな形でアウトプットをされている方がいらっしゃり、自分もすごく刺激を受けることができています。
ラジオというアウトプットを始めると連鎖的に色々なアウトプットにつながるのだなと思いました。
※ アウトプットといえば5月頃、「ブログをやる」と息巻いていましたがやっていません。がみさんは同時に宣言していた筋トレを最近始めたようなので、もう一度頑張りたいと思っています。
3. SIerについて知見を得た
特に ep.3b 楽しい大手SIer SEのお仕事ではSIerや日本のIT業界の多重構造についての疑問点を話していますが、基本的に省略しない方の名称の通り、
「SIerで疲弊しているのではなくもっと楽しいWEB業界に行こうよ」
ということを押していこうと始まったラジオなので、少し強めにSIerをディスる、ということをしています。
このようにSIerについて1意見あります、というスタンスを明示的にとっていると 例えばTwitterや他のTech系PodcastなどでSIerについて触れられているものが目についてくるようになります。
やはりSIerがつらい、SIerのここがダメ、などと言及されていることがほとんどですが、 中には
- 半年やもっと短いスパンでプロジェクトが変わるので様々な技術スタックを身につけることができる
- SIerにいたからきちんとした工数などの見積もりが上手くなり、結果として周りとの期待値調整がうまくなった
などなど、良いことも目につくようになりました。
もしかしたら筋の良い*2SIerで経験するのは非常に良いことなのではというふうに思うようになり、 現在では一概には言えないのかなというふうには考えを改めています。
とはいえ、ラジオの中でも度々いっていますが、 ブラックでは?と思ったり、もっと楽しいことがほかにあるんじゃないかな、と思ったならば、 実際にするのかどうかは置いておいても、転職活動を始めることをオススメします。
それだけで、
- 自分が何を大事にして仕事をしているか
- 世間の自分への評価はどんなものなのか
- 世の中にはこういう仕事(業界)もあるのか
という様々な発見があると思います。
4. 個人でWebサービスを運用するという経験ができた
6月頃にしがないラジオWebPageを作りました。
このサイトは Firebase
のホスティング機能で、静的なファイルを置き
音声ホスティングサービスの SoundCloud
や、 Twitter
、 Slack
などのAPIを利用して
動いています。
パーソナリティの2人が業務でReact.js
、Vue.js
を主に使っていることもあり、
2人とも触ったことのない Angular
で作ってみるか、ということになりました。*3
Angular日本ユーザー会*4が開催されていたAngular入門者向けハンズオンに二人で参加し、 そのあとにこのWebサイトを作成しましたが、いろいろなAPIを利用したり、するとハマったことも多く、*5 ただ自分たちでどのようにこのサイトを作っていきたいのかというのを話し合って作り上げました。
それだけでもすごく勉強になったのですが、 一度エピソード一覧が引けなくなる、という不具合があり、それをリスナーの方がTwitter経由で知らせてくださる、ということがありました。
この間まで見れてたけど見れなくなった?(iOS9.3.1 safari)#しがないラジオ pic.twitter.com/hp1zHeKHLl
— ひかっち😇 (@hikacchy) 2017年9月12日
内容はSoundCloudAPIのトークン切れという問題だったのですが、*6 報告をいただいて、とりあえず直さないと、この間に来ていただいた人が2度と聞いてくれなくなる! と頭を抱えながら対応したのはすごくいい経験になりました。
ちょうど先週に過去回ゲストにも出てくれている前職の同期のみっつん*7がヘッダーを作ってくれたので 久々の更新をしましたが、少し仕事が忙しい時期もあり改善から離れてしまっていたのでもっと改善していきたいなと思っています。
#しがないラジオ のWebサイトのヘッダーが、ポップな素敵イラストに変身しました! デザインしてくれたのは、 sp.2ゲストにも出てくれた @mittuntun です!ありがとう!ありがとう! (gami)https://t.co/iVJ9Fgv0pd pic.twitter.com/sEBYDRsSPz
— shiganai radio (@shiganaiRadio) 2017年11月26日
5. 仕事以外の名刺ができた
普段はソフトウェアエンジニアという職種で名乗っていますが、今ではTech系Podcasterという肩書きができました。 勉強会でも時々「しがないラジオのずっきーさん」「楽しくて仕方がない人」というので認識されていることもすくないですが、あって、 知ってくださって聞いてくださる人が本当に実在することに毎回感動しています。
とはいえ、僕が普段聞いているbackspace.fmでは100回配信して初めてPodcasterと名乗れ、とおっしゃっていた回が あったと思うので、11月で折り返しを超えていますが、ひとまずはそれを目指して、頑張っていこうかなと思います。
最後に
かなり自分語りになってしまいましたorz これを書いていて改めて、ラジオを始めるといいことしかなかったように思います。
2017年の2月に同じくパーソナリティのガミさんとスノボ旅行に行った際、かのRebuild.fmの話で盛り上がり、 そのあと自分たちの今やっている仕事の話で盛り上がり、「これPodcastとして話せるんじゃね?」と言い合って実際に3月に始まった時は、 まさか12月にアドベントカレンダーを立ち上げて自分が1日目のエントリーを書いているとは思いもしませんでした。*8
こうしていられるのは、いつも聞いてくださっているリスナーさんのおかげです、本当にありがとうございます。 これからもいろいろと改善を重ねてよりよくしていくつもりでいるので、フィードバックなどありましたらどんどん #しがないラジオでいただければと思っています。